3月に突入しました!!まだまだ寒い日が続いていますね😢
今回はTBIについての説明です☺️
TBIとはTooth Brushing Instructionの略であり、歯磨き指導のことを指しています。
毎日歯磨きを行なっていても、虫歯や歯周病になってしまうのは正しく歯磨きが行えていない
可能性があるでしょう。
お子様がしっかりとブラッシングできているか不安に感じている親御さんはたくさんいらっしゃると思います。
また自身の仕上げ磨きが適切なのか分からない方も多いでしょう。
小児歯科で行うブラッシング指導のメリットや指導内容、自宅でブラッシングする際に気をつける事を説明します。
お子様のブラッシング指導を受けるメリット
●生涯に渡ってお口の健康が維持できる
お子様が将来、虫歯・歯周病などの疾患に悩まない為には自宅で行う日々の
ブラッシングが重要です。子供のうちからブラッシング指導を受けることでブラッシングの重要性を
理解することができます。
●ブラッシングのポイントを理解できる
歯の表面に磨き残しがあると、虫歯菌の出す酸によって歯が溶けてしまい虫歯になります。
虫歯から歯を守る為にはお口の中を清潔に保つことが大切です。
歯には「汚れが残りやすい部分」があります。
汚れが残りやすい部分を理解しているだけでブラッシングの際に意識して歯ブラシを当てることができるでしょう。
ブラッシング指導では、一般的に汚れが残りやすい部分の磨き方を指導します。
磨き方のポイントを理解することで、効率よく汚れを落とすことが可能です。
●一人ひとりに合ったブラッシング方法を知ることができる
歯並びは、個人差が出やすく一人ひとり異なります。
お子様のお口の中は乳歯と永久歯が混在している状態で、時期に合った磨き方が必要です。
一般的なブラッシング方法に加えて、一人ひとりに合ったブラッシング方法を取り入れることで、
より効率よく汚れを落とせます。
ブラッシング指導を受ければ、お子様の歯並びに合わせた歯ブラシや補助清掃用具・ブラッシング方法などの
アドバイスしてもらえます。
ブラッシング指導で歯並びに合わせた磨き方のコツを習得すれば、よりお口の中を清潔にた保つことができるでしょう。
子供のブラッシング指導の内容
初めて小児歯科を受診される場合 「ブラッシング指導はどのような内容なのか」と
不安や疑問を感じる親御さんも多いでしょう。
ブラッシング指導の内容や流れは
●磨き残しの確認
染め出し液を塗布して、歯の表面についている磨き残しを確認します。
染め出し液を使用する目的は
「今のブラッシング方法でどれだけ磨き残しがあるのか」を理解してもらう為です。 磨き残しを確認することで
力が入りすぎている・特定の部位だけブラッシング時間が短いなどのブラッシングの癖を発見できます。
●ブラッシング指導
普段どのようにブラッシングしているのか、実際にお子さんに磨いてもらい、ブラッシングの基本的な方法や、
磨き残しがある部分はどのように磨けばいいのか、実際に歯ブラシで磨きながら確認します。
磨き方に癖がある場合は、改善できるように具体的なアドバイスがあるでしょう。また、フロスやワンタフト
などが必要な場合は、使用方法の確認と練習をします。
ご自宅でブラッシングする際に気を付けること
お子様にご自宅でブラッシングする際は気をつけるポイントがあります。
●回数より磨き残しが無いように磨く
歯磨きは回数も大切ですが、しっかりと汚れが落ちているかポイントです。ブラッシング回数が多くても
お口の中の食べカスやプラークが残っていると虫歯になってしまいます。
ブラッシング指導で指導された磨き方を意識して自宅で実践するようにしましょう。
虫歯リスクを低くするには回数ではなく、磨き残しが無いように正しくブラッシングすることが大切です。
●虫歯のリスクの高い部分から磨く
子供が虫歯になりやすい部分は、噛み合わせ・歯と歯の間・歯と歯茎の境目です。特に6歳臼歯や生えたての
乳歯・永久歯は虫歯リスクが高いため、磨き残しがないようにブラッシングが必要です。
ブラッシング指導で要注意と指導された部分があれば、優先的に磨くようにしましょう。虫歯リスクが高い
部分から意識して磨くことで、効率よく汚れを除去できます。
●仕上げ磨きを行う
仕上げ磨きは、少なくとも10歳前後〜12歳くらいまで行うことが理想的とされています。子供のお口の中は
乳歯と永久歯が混在しており、歯ブラシが当てにくく虫歯になりやすい環境です。歯ブラシを使って細かい部分を
磨けるようになるのは、10歳前後と言われています。
仕上げ磨きを行なって、子供だけでは落としきれなかった汚れを取り除くようにサポートしましょう。
●幼児が『ひとり磨き』する際は近くで見守る
2歳前後の幼児にひとり磨きをさせる際は必ず近くで見守るようにしましょう。
歯ブラシをくわえたまま転倒してしまうと、喉に刺さり大怪我をするリスクがあります。2歳頃の子供は
歯ブラシをくわえたまま歩いたり、走ったりすることが多いです。
子供は予想外の行動をすることがあります。
一人磨きを行う際は危険な行動をしないように近くで見守るようにしましょう。
ブラッシングできていないと思った場合
丁寧に仕上げ磨きを行なっていても歯並びによってはうまくブラッシングできていないと感じたら、
歯科医院で予防処置をしてもらうことをオススメします😀!!
歯科医院でできる予防処置は⇩
●フッ素塗布
フッ素には虫歯予防効果があります。
乳歯や生えたての永久歯は歯の質が弱く虫歯になりやすいです。小児歯科を受診して定期的にフッ素塗布を
行えば、歯の質を強くして虫歯を予防することが期待できます。
フッ素の効果には個人差がありますが、3〜4ヶ月ごとに塗布するのが目安です。定期的に歯科医院を
受診してフッ素塗布をしてもらうようにしましょう。
●シーラント
生えたての臼歯は歯の質が弱いだけでなく、溝が深く複雑な場合が多いです。深い溝に汚れが入り込むと、
歯ブラシで除去することが難しく、時間がかかります。シーラントは歯の溝をプラスチックで埋めて浅くします。
シーラントを行えば汚れが入り込みにくく、歯ブラシが当てやすい環境に整えることが可能です。
特に6歳臼歯は虫歯リスクが高いため、シーラントの虫歯予防効果が期待できるでしょう。
シーラントは歯を削らない為、安心して受けることができます。
●クリーニング
クリーニングでは歯の表面に残っているプラーク、ブラッシングでは落とせない歯石や着色などの汚れを
取り除きます。歯石や着色汚れの表面はザラついている為、プラークが付きやすいです。
定期的にクリーニングをして汚れを取り除けばプラークが付きにくい清潔な状態を保つことができます。
お子様の歯を虫歯から守るためにはブラッシングは必要不可欠です。小児歯科でブラッシング指導を受けることで、
磨き癖や汚れが残りやすい部位を確認できます。指導された内容を自宅で実践すれば、効率よく汚れを落とすことが
できるでしょう。
ブラッシング指導ではお子様一人ひとりの歯並びに合わせて適切なブラッシング方法を教えてもらえます。
親御さんで「仕上げ磨きの時にここが磨きにくい」・「歯ブラシはどれを使用したらいいのか」など
質問がある場合はぜひ聞いてください😆‼️