お役立ちノート

~生え変わりの時期の歯磨きについて~

四月に突入しました🌸

春休みも終わって新学期が始まりましたね!!

今回は生え変わりの時期の歯磨きについて書いていきたいと思います。

だいたい6歳~12歳のお子様は乳歯が抜けて永久歯が生えてくる「歯の生え変わり時期」です。

生え変わりの順番は決まっているものの、生え変わりする年齢は個人差があるため、生え変わりの状態を

親御さんはよく観察してあげることが大切です。

 

●生え変わり時期の歯は磨きにくく虫歯になりやすい

 

歯の大きさが違う乳歯と永久歯が入り乱れ、段差や隙間が多く磨きにくい

生えたばかりの永久歯はまだ歯の表面のエナメル質がやわらかく、虫歯菌の酸に弱い

乳歯と永久歯が存在している「混合歯列期」はどんなお子様でも歯の大きさがバラバラで、とても歯磨きが

難しい時期です。

磨き残しが起こりやすいうえ、乳歯やできたての永久歯はやわらかいので虫歯になりやすいという2つの

リスクを抱えています。

この時期の歯を守るためには、正しい歯磨きと、フッ素を活用することが大切です。

フッ素入りの歯磨き粉を選び、強い歯をつくっていきましょう。

 

仕上げ磨きの卒業時期

小学校高学年まではひとりで正しく磨くのは難しいため、仕上げ磨きでサポートし、

 子供の虫歯の発生を防ぐ

生え始めの永久歯はやわらかく虫歯に弱いので、虫歯の原因となる歯垢を仕上げ磨きできちんと除去する

乳歯と永久歯が混在し、大きさや段差が不揃いで磨きにくいため、大人目線での磨き残しチェックが必要

できたつもりになっている子、面倒くさくてきちんと歯磨きをしない子もいる時期なので、1日1回はしっかり

確認して、磨き残しを取り除いてあげましょう。

 

●小学生のうちは親の見守りが必要な理由

・歯ブラシをくわえたまま転んでしまうなど、事故の防止

・磨き残しだけではなく、お口の中の異変や、永久歯の歯並びチェック

「歯周病」は大人の歯茎トラブルという印象がありますが、歯周病の1つである

歯肉炎は子供にも起こります。

歯肉炎とは、歯茎が腫れや出血を起こすことです。

歯並びが悪いと歯が重なった部分や隙間があり磨きにくく、どうしても磨き残しが多くなり歯垢が蓄積しがちです。

小学校低学年~高学年までの歯磨き方法

歯磨き前に歯ブラシの正しい持ち方をチェックしましょう。

♦バームクリップ♦

歯ブラシのハンドルをグーで握るようにする持ち方。

まだ力が弱いお子様でもしっかり握れ、磨きやすい方法です。

力の調節が上手くできないうちは、この持ち方からチャレンジしましょう。

 

慣れてくると、ブラッシング圧が強くなりすぎることも。毛先が広がりつぶれてしまい、正しく磨けないことにつながります。毛先が広がらない程度の力で、優しく歯にあてて磨きましょう。

♦ペングリップ♦

鉛筆を持つようにして、歯ブラシのハンドルを指先で握る持ち方。

細かく動かせるので狭い隙間などが磨きやすい方法です。力が入り過ぎず、ちょうどいい加減で磨けるので、慣れてきたらペングリップで磨くのがおすすめ。

しかし、力の弱いお子様では毛先がブレてしまうことがあります。脇を締めて持つと安定しやすくなります。

 

永久歯が生え始める6歳ごろ〖小学校低学年〗

永久歯が生え始めたら「食後は必ず歯みがき」を習慣づけましょう。

磨き残しがないように奥歯から順にいつも同じ順番で磨いていきます。

歯の表面は歯ブラシが垂直に、歯茎との境目は45度になるように当て、歯ブラシの先がつぶれない程度の力で磨きます。歯1~2本ずつ歯の表と裏、嚙み合わせ部分をそれぞれ20回以上磨き、歯並び全体を3分以上かけて磨くことを目標にしましょう。

特に永久歯で1番最初に生えてくる奥歯6歳臼歯は完全に生えるまでに時間がかかり、段差ができるためどうしても歯ブラシが届きにくくなります。お口の前から歯ブラシを入れるのではなく、横から入れて、できるだけ直接歯ブラシが届くように6歳臼歯を磨きましょう。

また乳歯が抜けたところは両隣の歯に歯垢がたまりやすくなります。

歯が抜けた空間に横から歯ブラシを差し込むようにして、両隣をしっかり磨きましょう。

このころはまだ仕上げ磨きがメインと考えつつも、一人磨きが上手にできるように磨き残ししやすい箇所を教えることで、サポートしてあげてください。

 

永久歯が生えそろう10~12歳ごろ〖小学校高学年〗

永久歯が生えそろうこの時期は歯の磨き方や気を付けたいポイントは大人とほぼ同じです。

特にこのころのお子様で注意したいことは「歯の隙間」についてです。

永久歯が生えそろうころになると、乳歯のころとは違い歯の隙間が狭くなり、歯間に食べ物がはさまったり歯垢がたまりやすくなったりすることもあります。

〖小学校低学年〗の磨き方に加えて、お子様自身でもデンタルフロスを活用して、歯の隙間の歯垢もしっかり取り除きましょう。

仕上げ磨きの時に活用するならば、上下の乳歯がある程度生えそろう2歳ごろから使ってあげると虫歯予防に効果的です。

フロスを使うと歯ブラシだけのケアに比べ歯間の歯垢除去率が大幅にアップしますよ😊

また、1つの毛束からできておりヘッドが小さい「タフトブラシ」も、すみずみまで磨くのにとても便利なアイテムです。

歯の隙間や奥歯の溝、乳歯が抜けた両隣の歯など、「歯ブラシだとヘッドが邪魔になりなかなかブラシが届かない・・・」という磨き残しやすいところでも、タフトブラシならしっかり届いて磨きやすいのです。

 

仕上げ磨きのコツ

永久歯が生えそろう10~12歳ごろまで行うのが、仕上げ磨きの理想です。

子供を寝かせて頭を大人の膝の上に乗せる「寝かせ磨き」が安定しておすすめです。

歯並びがデコボコしているところは歯ブラシを縦にして汚れをかき出すようにする。

奥歯の溝に歯垢がたまりやすいので、丁寧に磨く。

歯ブラシだけでなく、フロスやタフトブラシも併用するのがおすすめ。

長期間行うことになるため、上記のポイントに気を付けながら行うのがおすすめです!!

 

このころには「自分で歯みがきできるのに、大人に仕上げ磨きされるなんて恥ずかしい!」というお子様もいると思います。そんなお子様に対しては、あくまで自立心を尊重しながら磨き残しの掃除をしてあげてください。

一人磨きの磨き残しチェックは、次のような場所に注意が必要です。

✅歯と歯の隙間

✅奥歯のかみ合わせの溝

✅歯と歯茎の間

✅乳歯と永久歯が混在して高さが違う部分

✅歯並びが悪くガタガタしているところ

✅乳歯が抜けた両隣の歯

しかし、実は歯垢は歯と同じように乳白色をしており、大人でも見ただけで磨き残しを判別するのは難しいのです。そこで活用してほしいのが、「歯垢の染め出し液」。

歯垢を赤く染めて、磨き残しが可視化できるので、磨き残しチェックに役立ちます。普段の歯みがきがきちんとできているか、お子様自身も確認できるので歯みがきに対するモチベーションアップにも繋がりますよ!!

 

子供用の歯ブラシ・歯磨き粉・フロスの選び方

●子供の歯ブラシの選び方

ハンドルは長めでまっすぐ

ヘッドは小さめで薄い

毛の硬さは「ふつう」で、毛先は「平ら」

6~12歳のお子様の歯ブラシは、ハンドルは奥歯までしっかり届くよう、まっすぐで長めのものを選びましょう。転倒事故の被害を軽減するためにハンドルが太くて短めのものもありますが、永久歯が生えてきたら「歩きながら磨かない」ことを習慣づけましょう。

ヘッドはコンパクトなものを選ぶと、お子様の小さなお口でもすみずみまで磨きやすくなります。さらに歯垢をしっかりかきだせるよう「やわらかめ」ではなく「ふつう」の硬さで平らな毛先がおすすめです。

●子供の歯磨き粉の選び方

1000ppm程度のフッ素が配合されている

フレーバーつきなど楽しく磨ける

泡で上手く磨けない子は、発砲剤が含まれていないものを選ぶ

生え変わり時期のお子様の歯はまだ柔らかく虫歯になりやすいので、フッ素配合の歯磨き粉を活用するのがおすすめです。フッ素は歯質を強化し、酸に溶けにくい歯にしてむし歯への抵抗力を高めます。

●子供のフロスの選び方

子供でも使いやすいホルダータイプ

F字型とY字型、両方あると歯垢除去に効果的 

とがったところが無い安全なもの

フレーバーつきのもの

フロスには、糸がホルダーに装着された「ホルダータイプ」と、必要量を引き出して指に巻き付けて使う「ロールタイプ」があります。お子様にはまだロールタイプを使うのは難しいためホルダータイプから選ぶのがおすすめ!!

前歯の歯間清掃に向いているF字型と、奥歯の歯間清掃に向いているY字型がありますが、両方あるとお子様自身が使いやすさで選べるので便利です。

F字型は大人向けのものだと片方が尖って爪楊枝の形状になっているものがありますが、お子様は歯茎を傷つけてしまう心配があるため、尖ったところが無いものを選びましょう。

お子様向けのフロスには、フルーツのフレーバーが付いた商品もあります。楽しく習慣づけられるよう、活用してみるのもおすすめです。

 

大人になってもキレイでむし歯の無い歯をキープするには、子供のころからの「正しい歯みがき習慣」がとても大事です。特に歯の生え変わりの時期はむし歯になりやすいので、お子様本人が正しい磨き方を理解してきちんと磨くことを「当たり前」にできるようにしたいですね。

保護者の方は、仕上げ磨きでキレイな歯をキープするためのサポートをしてあげてください。

 

 

 

 

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