指しゃぶりと歯並びの関係
指しゃぶりは歯並びにどんな影響があるのか?
お子さまの指しゃぶりがクセになってしまったら?やめさせるにはどうすればいいの?
指しゃぶりとは、指を上の歯の裏側にある「口蓋(こうがい)」という部分に押し付けるしぐさのことです。チューチューと指を吸うことで口の中の圧力が高まるので、長期間にわたると歯並びに影響を及ぼすことがあります。
また、指しゃぶりをする理由の一つに、お子さまの性格が関係しているとも言われています。
繊細で気の小さい子や人見知りがあり、緊張しやすい子に多く見受けられます。ストレスの吐口として指しゃぶりを行うので、厳しいしつけは逆効果になることが多いです。
こちらもお子さまの性格にもよりますが、少しでも改善できたことに対して褒めてあげる。子どもにとって褒められるということは精神的にとても効果があるので、お子さまの性格などをしっかりと見極め、褒めて上げることを忘れないでください。
歯並びにも影響する!?
歯並びが悪くなる原因の25%は口腔習癖によるものが挙げられます。
そのなかで特に指しゃぶりが原因となることが多いと言われています。
指しゃぶりは、歯並びやかみ合わせに影響が出ることもあり、乳児は生理的な現象であっても、5歳を過ぎてもクセが見られると注意が必要です。
歯並びに影響がある理由として、指を吸う力によって上あごの歯列が狭く、歯列狭窄(しれつきょうさく)になり、上と下のあごのかみ合わせがずれて、前歯が出てくる上顎前突(じょうがくぜんとつ)、出っ歯、前歯がかみ合わない、開咬(かいこう)になる恐れがあります。これらの状態は、不正咬合と言われ、小児歯科での矯正治療が必要になります。
いつ頃までにやめさせればいいのか?
誰しもひとつはクセをもっていると思います。私たち大人でもクセを直そうしても長年習慣化したクセはなかなか時間がかかるものです。
また、自分でやめようと思わないと止めることはできないと思います。お子さまの場合も同様に本人の意思がかなり重要です。
周りの大人が時期を見極めて手を貸して上げることが良いかと思います。
個人差はありますが、大体4歳を超える頃までに卒業していれば大丈夫ですが、4歳を超えても指しゃぶりが治ってない場合はとても多いです。
時期としては、自我が芽生え、大人の言うことをある程度理解できる3歳ぐらいが一番良い時期だと考えられます。
市販などでも指しゃぶり防止の商品が販売されてますので試してみるのも良いかもしれません。
その他、気になることはなんでもクリニックまでご相談ください。